最近の読書事情

仁さんのSF公演も無事に終わり、とても元気そうで楽しそうで良かったなーと。
タオル投げ込んだとかハットまで投げ込んだとか屋良っち出没したとか、サプライズなニュースもあって盛り上がってますね。
さて次は13日のヒューストン、いっぱいお客さん入りますように。


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秋も深まって、読書のシーズンですね!
私は相変わらずボチボチ読んでます。
マンガの面白いのが見つからなくて残念な昨今。



死者の体温 (角川ホラー文庫)

死者の体温 (角川ホラー文庫)

なんつー恐ろしい本を買ってしまったんだ、と後悔したほどの残酷極まりない連続殺人もの。何が怖いって、若くてイケメンで素晴らしい経歴の持ち主であるエリートサラリーマンが、平気な顔で次から次へと人を殺めること。自分自身の快楽のためだけに。精神を病んでいるのはわかるんだけど、表の顔と裏の顔のギャップにぞーっとしました。大石圭の小説、おそるべし。





号泣する準備はできていた (新潮文庫)

号泣する準備はできていた (新潮文庫)

読む前からだいたい想像してた通りの短編集。出てくる女性はみんなスタイリッシュでお金持ちでアンニュイで、そしてどっか満たされなくて。「うふふ」って笑って読み終えたり、「しゅん」ってしおれつつ読み終えたり、色々考えさせられました。号泣するほど悲しくて寂しくても、「私は大丈夫」って胸を張って涙を拭く、そんな女性になりたいです。恋愛小説は苦手だけど、こういうのはいいなー。江國さん、また読もう。





暗黒童話 (集英社文庫)

暗黒童話 (集英社文庫)

不思議ワールド全開かなーと思って読み進めると、ラストのどんでん返しで「あれーー?」って。臓器移植で死者の眼球をもらった女子高生の一人称で語られる物語と、眼球に固執するカラスと幼女の童話(のようなもの)が微妙にミックスされて、なんとなく迷いの森に足を踏み入れた気分。眼球のもとの持ち主を尋ねて、そこから恐ろしい事件に巻き込まれる主人公。真犯人がわかるラストは、不思議ワールドを超越した衝撃です。





河童が覗いたトイレまんだら (文春文庫)

河童が覗いたトイレまんだら (文春文庫)

古今東西、シモの話は面白いんですよね。トイレ、毎日必ずお世話になる場所です。他人の家のトイレはいったいどうなってるんだろう?なんて考えたことなかったけど。中にはとんでもないトイレもあったりして、妹尾河童さんの見事な俯瞰図が楽しいったらありゃしない。ちなみに表紙は田辺聖子さんのお宅のトイレです。





父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)

父と母 悔恨の手記 「少年A」 この子を生んで…… (文春文庫)

重いー。心がどんどん沈んでいくー。あの神戸連続児童殺傷事件の犯人の両親の手記。自分の子供が殺人を犯した、その時どう感じたかどんな行動をとったか、克明に記されているレポート的な日記です。親としての視点から考えると、この事件のもう一つの面が見えてくる気がしました。それにしても「どうして?」と繰り返し思う。誰が一番悪いんだろう、誰が一番かわいそうなんだろう?そんなことも思いめぐらされる一冊。


・その他

人間は笑う葦である (文春文庫)

人間は笑う葦である (文春文庫)

頭痛女子のトリセツ

頭痛女子のトリセツ