ちょびっと深イイ話
いっつもアホなことかエロいことしかUPしない私ですが、たまにはイイ話でも書いてみます。
恥ずかしいんでたたみますー。
昨日、実家に行くのにお仏壇にあげるお花を買おうと、駅中の花屋さんに寄りました。
お店は駅構内の雑踏の途中にある露天なんですが、安くて新鮮なお花があるし店員さんも感じいいんで、だいたいここでお花買って行きます。
私 : 仏花を2束選んで(1050円!) 「これください」
20代後半くらいのおねーさん : 「ありがとうございます、長さはどうしますか?」
私 : 「あ、そのままでいいです」
おねーさん : 「はい、1050円になります」 と言って、包みはじめました。
そこへ、手をつないだおじいさんとおばあさんが通りかかりました。
お二人ともたぶん80越えかちょっと前かってくらいで、おばあさんはボーっとおじいさんの手を握ってて、おじいさんのほうが比較的元気そう。
おじいさん : おねーさんに向かって 「すいません、トイレはどこにありますか?」
おねーさん : ニコニコしながら手はお花を包みながら 「トイレは、ここをまっすぐ行ったところにありますよ」 と方向を指して教えてあげます。
おじいさん : 「まっすぐね、ありがとうございました」 と頭を下げておばあさんと一緒にゆっくり歩いて行きました。
おねーさん : その後ろ姿に向かって超元気な声で 「気をつけて行ってらっしゃいませー!」
その場にいた私は、おねーさんとおじいさんのやりとりに「ご夫婦なんだろうなあ、おじいさんがおばあさんの面倒みながら仲良く暮らしてるんだろうなあ」なんてボンヤリ考えていたんですが、おねえーさんのその挨拶でなんか感動してしまって、お二人の後ろ姿を見送りながら「ほんと、お気をつけて」と思わず微笑んでしまいました。
なんとも言えない温かいものが流れた一瞬。
そしてお金を払おうとした時、おねーさんと目が合いました。
おねーさん : にっこりしながら 「なんか、いいですよね」
私 : にっこりしながら 「ほんとに…なんだか…ね」
おねーさん : 「和みますよねー」
私 : 「ね、なんかいい感じですよねー」
と、ここで 「じゃ、どうも」 「ありがとうございました、またどうぞー」 と送り出され、私はおじいさんたちが消えた雑踏の中にまぎれたのでした。
「おばあさん、トイレちゃんとできたなかなー」と思いながら。
そして、あのおねーさんは観音菩薩だった、と今も確信しています。
また会えるかな。