最近の読書事情

昨日、上野駅でナンパされた。
40歳ぐらいのチャラいイケメンに「お茶でも…」って誘われてたけど「こんなヲバと茶飲んで誰得?つか、最終目的なんですか?」ってつっこみどころ満載。
てきとーにあしらっといたけど、あれって宗教か高級羽根布団とか宝石の勧誘なんだろうねえ。
次あったらついてってみようかしら。




さて、久しぶりの読書感想カテ。
ほとんどスタバで読んでる気するなー。
そういや連休初日にスタバのコーヒーセミナーに出ました。
そのうちレポあげたいと思ってます。




黒い森 (祥伝社文庫)

黒い森 (祥伝社文庫)

折原一の最新文庫。「表からも裏からも読める本!」という、なんとも奇妙な一冊です。実際、表紙の半分から上と下が同じ絵柄の上下逆バージョン。表の表題は『生存者』で裏は『殺人者』、本の中央が袋とじになった、いわゆる『謎解き』という凝った構成です。
現代のロミオとジュリエットとして、引き裂かれた恋人同士に「謎のミステリーツアーの目的地で待っている」というメールが届き、それぞれが違う日に違うメンバーと樹海の奥に向かう。目的地に辿り着くまでの恐怖、辿り着いてからの恐怖、そして驚きの結末。とにかく「こんなの初めて」という小説を体験できます。叙述トリック好きならぜひ!






人質カノン (文春文庫)

人質カノン (文春文庫)

10年くらい前に書かれたミステリーの短編集。だけど、今でも充分に輝きを放っている宮部ワールド。恐いのに、どこか温かい。
結婚するつもりでいた恋人に裏切られて、これから飛び降り自殺しようとしている若い女性が、ひょんなことから小学生の男の子と夜の学校で不思議な体験をする『生者の特権』、女性のタクシー運転手が乗せた中年女性が語る殺人計画『十年計画』など、どこにでもいるような人間たちが物語の主人公。悲しくて切ないミステリーがいっぱいです。






探偵映画 (講談社文庫)

探偵映画 (講談社文庫)

ある有名な映画監督が、映画撮影の途中で行方不明に。残されたスタッフがその行方を捜しつつ、映画の続きをなんとか撮影しようと四苦八苦するストーリー。
現実世界と撮影中の映画のシーンがランダムに出てくるんで、ちょっとめまぐるしいけど読みやすい。一番下っ端の助監督の「ぼく」という一人称で語られる推理小説のラストは、それほど奇想天外ではないけど、楽しい推理小説です。






ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

大人気のメディカル・エンターテイメント。(こういうジャンルがあるって初めて知りました) ナイチンゲールは、天才的な歌唱力を持つ看護師さんをなぞらえています。
小児病棟に入院している思春期の子供たちの純粋さと残酷さ、そこにグッチーこと田口先生がいつもの真摯で優しいまなざしが注がれる。そんな中、小児病棟入院患者の父親が殺される事件が。おなじみの白鳥圭輔や警察庁警視正らが加わって、事件解決へと進む。末期がんの伝説の歌姫と病院看護師の歌姫との対比もからんできます。上下巻いっき読みでした。






池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

長瀬くんのドラマっていうイメージしかなかったけど、この小説はドラマにしたら面白いに決まってるわ、と思いながら読みました。そのくらい主人公とその周りの人物が魅力的。
私のメインテリトリーである東京池袋は雑多な街です。この小悦に出てくるような少年ギャング団はないと思うけど、こんな子たちがいたらカコイイなーなんて思っちゃいました。悪ガキだけど正義は貫く、みたいな青春小説。一話完結のスタイルもダレずに読みやすいし、この作家の体言止めは、最終兵器だと思うよ!






光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

不思議ワールド全開。いわゆるサイコキネシスたちの物語。決して派手ではなく、むしろ地味。常野(とこの)という地域に住む、不思議な力を持った老若男女が普通の人間たちの中で共存していく上での苦労話と言ってもいいかも。純粋すぎるはゆえに、彼らにとってこの世は生きにくい。でもそんな状況の中で人間を助け、癒していく。それは使命でもなく強制でもない。読むと心が洗われるというか自分が恥ずかしくなるような、清々しい一冊。






保健室の死神  1 (ジャンプコミックス)

保健室の死神 1 (ジャンプコミックス)

ジャンプ連載中のマンガ。ネットで評判になってたんでお試し買いしたら、これがけっこう面白かった。あの名作『地獄先生ぬ〜べ〜*1の現代版って感じです。ただし主人公の先生がぬ〜べ〜よりイケメン(笑)その先生、派出須 逸人(はですいつと)の外見は、白髪にヒビ割れた顔なんだけどカコイイの!しかも純情で生徒思い。期待してなかったぶん楽しめました。主にイケメン部分が。





その他は以下の通り


テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

東京パワースポットガイド―心と身体をリフレッシュ!

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*1:コミック全巻持ってる!