最近の読書事情

あまり家でゆっくり読書する時間を持てないんで、主にスタバとか電車の中とかベッドの中とかが私の読書場所。
ベッドだと5分で寝ちゃうし、バスで読むと酔うけど。
今回は贅沢に新刊3冊も買っちゃいました。
単に家から持って出るの忘れてしかたなく、うわぁあああああああん!



のはなし にぶんのいち~イヌの巻~ (宝島社文庫 C い 6-1)

のはなし にぶんのいち~イヌの巻~ (宝島社文庫 C い 6-1)

「伊集院オモシロイ」って知ってたけど、こうして文章になったものを読むのは初めて。
伊集院光のエッセイ集ってだけで期待しすぎたぶん、ちょい肩すかしをくらったけど。
世の中をナナメから見る視点はとても好きだし、この人の体型とか顔の造りがそもそも善人っぽくて得してるなあ、と。
ちょっぴりエッチな話がやっぱ面白かった。
どっちかって言うと、本文より写真のインパクト大。
やっぱ文章よりトークのほうが断然面白いけど、コミック感覚でお気楽に読むには最適かと思います。




目覚めよと彼の呼ぶ声がする (文春文庫)

目覚めよと彼の呼ぶ声がする (文春文庫)

伊集院さんと対極にあるエッセイ集。
小説はたぶん一冊も読んでない*1けど、タイトルに惹かれてなんとなく。
適度なインテリジェンスに溢れ、スタイリッシュでエレガントだけど優しくてどっか温かい、そういうイメージ通りの内容でした。
想像してたよりイヤミなく、しゃらりと読ませるところはさすがです。
スタバでお茶しながら読めば、プチ優雅な気分になれるよ(笑) 
あと『(池袋という街は)都会と田舎の両方の空気を持ち、時代の先端と古くからの街の暮らしが共存している』ってとこが大いに気に入りました。
私のメインテリトリーである池袋をとても上手く表現してくれて『魅力的』って言ってくれるだけでファンになっちゃった。




告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

話題作が文庫化されたんで、早速購入。
中学校の女性教師の幼い娘が生徒によって殺された、というところから始まる。
教師、生徒、その家族などが一人称でそれぞれ語って行くというストーリーが目新しくワクワクします。
それぞれの言い分にいくつもの差異があるため、まったく先が読めない。
そしてラストがあまりにも救いがない残酷さで、気が滅入ります。
残酷と言ってもグロではなく、心理的に。
自分の周りにいる人間がちょっと怖くなる作品。




十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

綾辻さんの館シリーズ
相変わらず見取り図ありだけど、それほど難解な図じゃないからアホな子の私でも大丈夫。
孤島に泊まった大学ミステリサークルの七人が、次々に殺される。
これがデビュー作ということで、あの有名な「そして誰もいなくなった」的な本格推理小説
つまり、とてもとても正統派の。
途中から犯人わかっちゃったもんねー、とか言ってたら大どんでん返しにあいました。
大満足。




鳥人計画 (角川文庫)

鳥人計画 (角川文庫)

読み終わってからの一言は「うーむ、渋いね」って感じ。
序盤で毒薬による地味な殺人が一回あるだけで、あとは無骨なスポーツ関係者と刑事ばっか出てくる。
(何度も言うけど)アホな子の私は、まず登場人物の名前が覚えられなかった。
ジャンプ界の攻防を巡る企業計画がメインなだけに、同じような年齢の同じような雰囲気の人間がたくさん出てくるんだもん。
かなり早い段階で犯人は明かされるけど、事件の真相は最後までわかりません。
ラストの数ページに「ああ、そうだったのかー、なるほどー」と感慨深いです。




球形の季節 (新潮文庫)

球形の季節 (新潮文庫)

うーん、困った。
こういうラストは苦手。
読者にゆだねるって形が私にはスッキリしなくて。
基本的には学園ホラーなんだけど、ある地域の伝説や民族性も織り交ぜられた「神隠し」的な不思議な物語。
憑かれたように行動する登場人物たちのラストの行動に「え?これで終わり?」ってなってしまいました。
一見普通の高校生、しかも頭が切れる子たちが活躍するのは気持ちいいんだけど。




バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

ひょんなことから第一巻を読んで、いきなり大人買いで全巻購入しちゃいました。
言わずと知れたあの『デスノ』コンビだからねー、期待しちゃうよねー。
って思ってると、これまたぜんぜんジャンルが違う漫画でびっくりしますよ。
成績優秀な男子高校生二人がプロの漫画家を目指す物語なんだけど、これだけでこんだけ話が膨らむってすごい。
確かに『蛇の道はヘビ』だけど、今まで誰もチャレンジしなかったテーマのような気がするけど違うかしら。
『少年ジャンプ』とか『手塚治虫』とか固有名詞もばんばん出てきちゃって、なんかすごく新鮮。
ただ、相変わらずおにゃのこ神格化しすぎだと思った。
ま、少年漫画だし他の部分がリアリティあるし、これはヲバ的な意見だと思うんで気にしないでください。

*1:ターゲットはもっと若い層だもんね。『IWGP』はドラマで見たけど。※20日追記訂正:単なるタイプミスで『IWGS』になってました(汗汗汗)