最近の読書事情

あちらこちらの巡回さんで見かける「友&仁のCD化を仁さんが考えてる」ってトピックが気になってしかたありません。
春には間に合わなくても夏までには。
つかDVDと同時発売で。
そんな夢と希望を与えてくれる赤西仁を愛してやまない。



さて、久々のBOOKカテです。
KAT-TUNごとじゃないし長いのでたたみますー。




熱出して寝込んでたぶん、読書量が増えてます。
一度加速つくとけっこう読めちゃうよね。
ってことで、ごく一部のみご紹介。


向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

書店で平積みされてて、帯の「オリコン第一位」に惹かれて。読んでて「なにこの不条理すぎる世界!ありえん!なにこれ!」って何度もつぶやいて「ラノベ?」とまで私を混乱させた一冊。作者が1975年生まれってことは伊坂幸太郎より若いのかーって点でなんかすべて納得しちゃいました。ネタバレなしで内容に触れることは不可能なんだけど、最後「えーうそー(棒読み)」「そういやー」ってなる。つーかこの人のアイデンティティはどうなってんのか知りたい(笑)




時計館の殺人 (講談社文庫)

時計館の殺人 (講談社文庫)

ネットの『オチがめちゃめちゃびっくりする日本の小説教えて』から拾った何冊かの一冊。こういう見取り図ありの推理ものは実は不得意なんだけど、それほど複雑ではないのでスイスイ読めました。オチは確かに「え」って感じです。同じ作家の館シリーズ読みたい。




天使の屍 (角川文庫)

天使の屍 (角川文庫)

これも『オチが〜』から。まさに今の時代に警鐘を鳴らすような中学生像。そんなバカな…、でもありかも…と思うことが恐ろしい。中学生の男の子の自殺から意外な展開が繰り広げられる。なんかぞーっとする。怖い子供が出てくるってまじ恐怖。しかもリアリティあるのよねえ。



慟哭 (創元推理文庫)

慟哭 (創元推理文庫)

貫井徳郎がかなり気に入って二冊目。これは更に重い。重すぎてつぶれそうになる。連続幼児誘拐事件を担当する捜査員をメインに、警察の生態、宗教団体の生態、全体的にドロドロしてる。ただ、私は途中で「もしや?」ってラストでの驚愕の事実を感知しちゃった。それでも「なぜ?」「なぜ?」って思いながら、苦痛に満ちながら読み進める。そして、救われない…。




殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

『オチが〜』から。私はこれが一番「やられたー」って感じのラストでした。ヒュノプスとタナトスの神が降臨する、グロありの猟奇的殺人話。読後に「え?そうだっけ?」「そうだったっけ?」って何度も前のページに戻って確認すると、見事にだまされてた自分を発見。痛快なまでに読者を惑わせてくれます。




弥勒の掌 (文春文庫)

弥勒の掌 (文春文庫)

我孫子ワールドにすっかり魅了されております。今度も完璧だまされる。快感ですらある。新興宗教団体を題材にした、ちょっぴりグロありの謎解きは私の好みにぴったりなのです。




楽園 上 (文春文庫)

楽園 上 (文春文庫)

上下巻あり。宮部さんの小説は切ないけど、やっぱラストはほのぼのと救われる。でもそこに至るまでは痛みを伴う。あの『模倣犯』と同じ滋子さんが大活躍するシリーズ。エスパーと思われる少年の死から始まり、まったく別件の殺人事件(両親が娘を殺害する)と複雑にからみあって行く。人間的に魅力いっぱいの人たちがたくさんいて心強い。読後感はいつもちょっぴりホロリ、そして爽やか。




孤宿の人(上) (新潮文庫)

孤宿の人(上) (新潮文庫)

上下巻あり。 宮部さんの時代もの。大活躍の女岡っ引き見習いである宇佐(うさ)の、まっすぐで素直で頑固な性格に惹かれつつ。江戸時代、藩同士の難しい問題は山積されてたんだろうなあ。庶民は今も昔も犠牲者だよなあ、と。




その他
天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)  文庫版 話を聞かない男、地図が読めない女  叔父殺人事件 グッドバイ (講談社文庫)  沈黙者 (文春文庫)