狂気をはらんだ目

久々に映画を観賞。
『K-20 怪人二十面相・伝』を観てきました。
次は『20世紀少年』かな。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』も観たい。
こういう想像力をかきたてる映画が好き。

以下、ネタバレあるのでたたみます。


ノスタルジックな味付けのこの映画、今回はちょっと期待しすぎちゃったかもー。
大好きな俳優さんが出てるんで張り切って行ったんだけど。
要潤さんは冒頭のシーンだけでガッカリ。
ストーリーは、前半かなりグダグダ。
後半は持ち直して痛快だったけど。
前半、平吉が捕まってから逃げるまで、その後怪人20面相になるためのトレーニング、シンスケの友達が亡くなるエピソードとかちょっぴり退屈でした。
もっと簡潔で良いかと。
逃げてる途中でシンスケに会う偶然、20面相に追われてる陽子と出会う偶然、あまりにご都合主義だし。
あとはオトボケというかコメディタッチのシーンもあんまり必要ないように思いました。


なーんてちょい辛口な批評を先に書いたけど、相変わらず雨に濡れた子犬の目をした金城武さんと、暗く冷静なドーベルマンの目をした仲村トオルさんが素敵すぎ!
この二人がライバルってだけでも美味しい。
金城さんはちょっとお顔がふっくら気味だけど、やっぱりスタイル良くて優しそうで恋人にしたいなあって感じ。
かっこいいけどちょっとおマヌケな役が彼はとても合ってると思います。
逆に悪役は難しい雰囲気の俳優さんですね。
仲村さんは根っからの悪人顔、なんて言ったら失礼だけど。
でもあの暗くて冷酷な瞳は、笑っててもちょっと怖い。
そしてそこがたまらなく魅力的。
ラストはヘアスタイルも明智の時と変わってすっごくカッコ良かったです。
狂気をはらんだ悪、キライじゃない私。
あと、松たか子さんが華族のお嬢様役で、とても自然でステキでした。
美しく清楚で気品があるのに、お転婆で正義感が強くて、私の理想とするお嬢様像。
さすがにまったく違和感なくこなしてました。
その他、國村隼さんと高島礼子さん夫妻が存在感あり。


最後にこれはストーリーとは直接関係ないけど、葉子が20面相を見破ったのは「手の形」というところがツボった。
私も好きな男性の手はかなり気になるんで。
手とか指は理想形があります。
たぶん私もあの時点で見破るだろうなあ、と思って観た映画でした。