最近の読書事情

と言うわけで、スタバに行く前に必ずと言っていいほど書店に寄っております。
しかしスタバって勉強してるお客さん率が異様に高くね?
右隣の若い女性が「放射化学演習問題」ってのを解いてまして、左隣の女子高生は「高校古文」って問題集をノートにビッシリやってまして、そのまた隣は英字新聞読んでる若者って。
ほらね、ここで$誌なんか広げられないでしょ!
しかたないから文庫本ですよ。
とほほ…。



終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)

    
今をときめく作家ということで発売初日に購入。実際には2004〜5年に発表の作品ですが、今読んでもまったく違和感なかったです。
あと3年後に地球が地球が滅亡する、という状況での物語がオムニバス風に8編。どの章も「これでもか」と心に訴えかけてくる展開じゃないのに、なぜかいつの間にか浸ってしまう伊坂ワールド。最後のページをめくり終えた時に、なぜか涙が流れたのは、終わりがわかっていながら生きようとする人々への哀憐か、平和に生きている自分への安堵か、たくさんの感情が入り乱れたような気がします。



被告A (ハヤカワ文庫JA)

被告A (ハヤカワ文庫JA)

好きな作家の作品をたまたまブックオフでみつけて。叙述トリックは難しいけど、じっくり読めるんで好きです。
連続誘拐殺人事件の犯人を法廷に引き出し、罪を認めさせようとする被害者家族。それとは別に、また新たな誘拐事件が起こる。どこでこの2点がつながるのかと思って読んでいると、驚くべき結末が待っている。あー、だまされたー、気付かなかったー、となったのは私だけじゃないはず。



メディア買収の野望〈上〉 (新潮文庫)

メディア買収の野望〈上〉 (新潮文庫)

10年以上前に出版された、上下巻合わせて800ページ以上の長編。アーチャーの作品は好きなのでヒマつぶしにブックオフで購入。
二人の男が次々と世界のメディアを買収して行く、ライバル同士の出世物語。経済観念が未発達の私には、正直厳しかったです。まあ、こんな人生を送る男だけは身近に置きたくないなーと。セレブ出身でも成り上がりでもね。