GOEMON

水曜日の午後はヒマだし、カツンコン終わっちゃって心にぽっかり穴が、ね。
このところあんまり観たい映画がないんだけど、『重力ピエロ』と迷った末に『GOEMON』に。*1


この『GOEMON』あの紀里谷監督ってことで、まあだいたい想像はついてました。
CGテンコ盛り、豪華なセットと衣装、ロードオブザリングハムナプトラレッドクリフを全部かき混ぜちゃった感じ。
私はこういうの嫌いじゃないですよ。
楽しんじゃえーーーー!ですよ。
第一、私の好きな江口洋介さん、要潤さん、大沢たかおさんが出演となれば、ストーリー関係なく美味しいしね。


簡単に感想など。

主演の江口さんは、こういう野性的なヒーローはお得意の分野だと思うし、年齢を感じさせない(失礼!)アクションと体型でカコユスでした。
茶々(広末さん)とのラストは切なかったです。
キャナメさまは珍しく悪役の石田三成
オールバックのロングヘア、眉も染めちゃってて「アナタドーシタノ?」って思ったのが、だんだん違和感なくなってきました。
最近はコミカルな役が多かったんで、一度も笑顔がないキャナメさまも素敵でしたよ、きゃー。
そして、その三成の手先であり五右衛門の幼馴染でありライバルである霧隠才蔵を演じるのが大沢たかおさん。
この人の持つ理知的な透明感が大好き。
今回は伝説の忍びなわけで、心身共に強く、でも妻子をこよなく愛しているという、主要キャラの中ではなかなか人間味にあふれた役柄でした。
あくまでも史実とは一致していない設定なんで、(特にラスト近くとか)「へ?なんで才蔵が?」と思うシーンもあったけど、五右衛門と対比して描かれるカッコよさにビリビリしびれます。
大沢さんがますます好きになりました!


以下、箇条書きで。
・中村橋之介さん演じる信長が、すっごく良かったです。圧倒的なカリスマ性を感じました、感動しました。
・又八役の玉鉄、片目にコンタクトレンズ入れてかっこいいー!チンピラみたいな役だけど、印象に残りました。
奥田瑛二さん演じる秀吉がほんと憎ったらしい!(笑) 
寺島進さん演じる服部半蔵がいかにも「それらしく」てカッコイイ!
・ガレッジセールのゴリさん、猿飛佐助を無理なくこなしてました。意外に演技力あるんですねー。
・茶々役の広末さんは相変わらず私が憧れる美しさだし、家康役の伊武雅刀(雅人さんと書きましたが、お詫びして訂正いたします、スミマセン)さんと千利休役の平幹二朗さんの存在感がすごい。
・特筆すべきは、五右衛門の青年時代を演じた田辺季正クンと、才蔵の青年時代を演じた佐藤健クン。健クンはもうかなり売れっ子だけど、田辺クンは初めて知りました。そして私的には今後に大いに注目です(笑)


全体的に「それ無理w」ってシーンが多いけど、エンターテイメントとしてはなかなかの出来かと。
あんだけ雨あられと降る矢にも弾丸にも当たらない五右衛門、ガトリングガンにも当たらない五右衛門、即死してるはずの人物が実は生きてた、などなどツッコミどころは満載です。
でも私的にはイイ男いっぱい見たから大満足。
2時間ちょっと、ヒマなレディスデイにオススメです。

*1:たぶん来週は『重力〜』観ます。『天使と悪魔』は題材としては大大大好きなんだけど、『ダヴィンチコード』があまりに退屈な映画だったんで、今回は二の足踏んでます。