最近の読書事情

三連休中に恒例の高校クラス会みたいなものがあったんだけど。
iPod持ってる?って話になった時、所持率が異常に低くてビックリした。
私は文庫本とiPodがお出かけの友だけどなー。
あ、今日は「聖☆おにいさん3」の発売だったのに買うの忘れたー。
つーことで最近読んだ本をご紹介。


誰か―Somebody (文春文庫)

誰か―Somebody (文春文庫)

 どれを読んでもハズレがない宮部みゆきの長編。自転車と接触して転倒し、亡くなった中年男性の娘たちが犯人捜しを始める。それに協力する大企業の広報室勤務サラリーマン。何てことない推理小説かと思いきや、いつのまにやら宮部ワールドにすっぽりはまってる。思いがけない方向から、思いがけない事実が発覚して、犯人探しなんてどうでもいいじゃん、と最後に思わせる筆致はさすがです。


 いつものおとぼけたっぷりの原田氏が、またまたやってくれちゃいました。しかも国外、ニューヨークです。日本の恥!とか思いつつもあったかい気持ちになれる爆笑エッセイ。


葬送曲 (光文社文庫)

葬送曲 (光文社文庫)

人の死を中心とした短編集。と言っても暗いばかりでなく、ひねりの利いたミステリーだったり、ちょっといい話だったり。地味だけれど味のある小品ばかりです。


むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

  登場人物がたった二人。しかもほとんど移動しない状態でストーリーが展開する珍しい作品。7年前に別れた恋人に頼まれて過去の記憶を取り戻すため、一軒の不思議な家へと導かれる主人公。一人称で語られる、ちょっと不気味で不思議なお話。


 『黒い家』『ガラスのハンマー』などで私を魅了した貴志祐介の長編で、読み応え充分なミステリ。最初、なんじゃこれ?と思って戸惑うけれど、実は世にも恐ろしい★★★の幕開けだった!ごめんなさい、★★★の部分はネタバレなんです。ありえない、と一笑に付したいけど…。こわいよー。