真の王者は謙虚なのです

全仏オープン男子シングルス決勝について書きます。
誰も読まないと思うけど書きます。
ウザいのでたたみます。

ひと言で言えば、レベル高っ!
この勝負は歴史に残るのでは?と思ったくらいに。
まあフェデラーさまがいいとこ無しだったんで黒歴史と言ってしまえばそれまでですが。
でもあえて歴史に残したいほどの名勝負だったのは間違いないでしょう。


まずはウェアが対照的。
フェデラーさま…濃紺のポロシャツとハーフパンツ。ヘアバンドも濃紺。半袖ポロのエリと袖口が白、という正統派お坊ちゃまファッション。端正そのもの。
ラファくん…鮮やかな黄緑色のノースリTシャツにグレーのハーフパンツ。ヘアバンドは黄緑とグレーのグラデーション。シューズの縁までが黄緑で、後ろに『RAFA』の刺繍。かわゆい。
同じナイキなのにこの明確な差がまたファン心をわし掴みにします。


フェデラーさま、少し痩せた?
ラファくんは相変わらず野生児!
左腕の筋肉がますます盛り上がったかなー。


そしていよいよ試合が始まったわけですが…。
「え?」「え?」「え?」の連発。
だってフェデラーさまがブレークされっぱなし、つーかファーストサービス入らない、そしてミス連発。
この前までならあり得ないミスだし、強打する作戦に出てもことごとく返球されてピンチに陥るパターン。
こ・こ・こ・こんなのあり???
私はどちらも大好きなんで、どっちが勝ってもいいんだけど、今回ばかりはフェデラーさまをちょっぴり応援しちゃいましたよ。
第2セットから少し本来の調子が出てきたフェデラーさま、気の遠くなるほどの長いラリーに息を詰めてる私。
そしてラリーの最後はラファくんのパッシングショットが容赦なくフェデラーさまを叩きつぶします。
この前までと違ってバックハンドのクロスショットがあり得ないほど良くなってて、フェデラーさまがネット際でドロップショット打ってもそれをパッシングで抜かれてしまうのです。
ありえNeeeeeeeeeeeeeee!
あとはやっぱり、フェデラーさまのファーストサービスが入らなかったのが痛かったです。


とにかく私が見た中で一番すごい決勝でした。
見てて切ないくらい。
もっと見ていたかったなあ。
それにしてもラファくんの身体能力の高さはすごいですね。
一打ごとに唸り声を上げる彼が人間離れして見えました。


そしてそして!

試合後のあいさつが素晴らしいの!
まずはフェデラーさまが笑顔とジョークを交えた余裕でラファくんを絶賛しました。
この紳士的な態度は彼の真摯な性格をよく表していると思います。
そしてそれに答えるラファくんのあいさつも清清しく礼儀正しく、なんか私ウルウルしそうでした。
ラファくんは本当にフェデラーさまを尊敬してるんですね。
二人とも最高!
お互いを称えあい、周囲の人々に心から感謝する、なかなかできませんよ。
真の王者は絶対にえらぶらない。
常に自分に厳しく周囲には優しい。
それを痛感した全仏の最終日でした。
テニスを愛するものの一人として、見習いたいと思います。
そして最高の試合をありがとう、と二人に言いたいです。