最近の読書事情
久しぶりの更新なのに仁さんゴトでなくてスミマセン。
でも特に何事もなく安泰ですよね。
仁ツイは相変わらずのフリーダムっぷり。
私は彼のプライベートにはまったく興味がないんだけど、浅野忠信さんや柴咲コウさんや菊池凛子さんたちと堂々とフォローし合ってるの見ると何とも複雑です。
もちろん良い意味で。*1
まあ映画撮影も順調そうだし、元気で楽しそうだし、何も言うことはありません。
私は3011のDVDを観て満足してます。
さて恒例の読書感想文、たたみます。
- 作者: 松岡圭祐
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/02
- メディア: 文庫
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面白かったー!
松岡圭祐の小説は、たぶん初読です。
こんなに面白いの書く人だったのねーって感動。
結末が気になって、最後のほうなんかページめくるのももどかしく。
両親と二人の子供を惨殺された、小学校の女性教師が復讐する話。
とは言っても、この女性が特殊な能力というか…ネタばれになってしまうのでこれ以上は書きませんが。
残酷な場面もあり、狂気を感じる場面もありなのに、なぜか優雅で落ち着いた雰囲気が漂う不思議なサイコサスペンスです。
その理由は、精神医学と臨床心理学を駆使する嵯峨敏也が…そうです、カッコイイんです!
映画化、TVドラマ化された『催眠』シリーズのメインキャラなんですね。
『千里眼』シリーズも読みたくなりました。
- 作者: ジェフリーアーチャー,Jeffrey Archer,永井淳
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/05/28
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外国の短編小説、しかもオムニバス的なものとして一番好きなのがジェフリー・アーチャーです。
若いころからずーっとファンで、長編も面白いけどこういう短篇のほうが気軽に読めて好きです。
作者はある事件によって、刑務所での生活を2年間送ったそうです。
その間に聞いた服役者からの話、つまり元はリアルな話なんですよ。
とてもそうとは思えないほどウィットに富んだ数々の小話の、意外な結末。
日本ではちょっと感覚がズレてるかなー、と思うものもありますが、起承転結のある短篇を堪能できます。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 文庫
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ああ、なんて小気味いいんだろう、この小説に出てくる女たち。
ひと言で言えば、中流以上の家庭で育った三姉妹のお話。
まだ30代、長女は美人で優雅な専業主婦だけど夫からDVを受け、二女はバリキャリ、末っ子はおっとり天然系事務員、という三者三様で「同じ親からできた子でも違うんだなー」と思いました。
でも、育った環境のせいなのか、根っこは同じ。
私は心情的には二女に一番近い。
バリキャリじゃないけど。
この本のタイトルの「思いわずらうことなく楽しく生きよ」という言葉と似たような言葉を亡き父からもらったので、全体を通して何となく心に響くものがありました。
世間からしたら、決して褒められるばかりの生き方ではないかもしれないけれど。
江國さんの感性が光ってる、ステキ。
- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/10/05
- メディア: 文庫
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なにこれ。
読み始めた時も読み終えた時もそう思った。
「新しい」よねーって。
感覚小説だわ、私的に表現すれば。
まあ普通ではありえそうもない設定とか登場人物とか、感情移入はできないけど、なんとなく引き込まれる不思議ワールド。
超個性的なJKが捨てたPCで遊ぶ、更に個性的な小学生男子の物語ってことで、まああり得ないでしょ。
軽いおつまみ的に読むのがオススメ。
- 作者: 佐藤正午
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2002/10/01
- メディア: 文庫
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どうしてこの小説のタイトルは『ジャンプ』なんだろう。
未だにそれはわからない。
今日とは違うどこかへジャンプすることなのかしら。
恋人とデートの帰り、途中のコンビニに寄ってから行くから先に行ってて、と言われたまま彼または彼女が失踪してしまったら?
草の根を分けても探し出したいと思いますか?
それとも不思議な運命だとあきらめますか?
それは相手に対する愛情の大きさにもよるでしょう。
この主人公は、あるところまでは必死で彼女の行方を追います。
でも解けない謎。
そしてラストにやっと理由が判明。
すっきり。
そこまでに至るたくさんの過程と人間関係を追って行くストーリー。
「あの時、あの場所で出会わなければ」「あの時、こんな風に一緒に過ごさなければ」「あの時、あんな風に別れなければ」。
男と女の風変わりな出会いと別れの物語にハラハラしつつ、ラストが待ち遠しかったです。
この二人の今後、これもまた気になります。
- 作者: ヤマザキマリ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: コミック
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古代お風呂マンガの第3巻。
表紙からもおわかりのように、この作者のセンスが抜群なんです。
古代ギリシャのお風呂やのオッサンの話なのに、どうしてこんなに面白いのかっていう。
今度、阿部寛さんで映画化ですねー。
楽しみです。
楽しみといえば、あのブイちゃん本の第2弾が出ましたね。
買ってこよう!
*1:まあ、あんまり調子こくなよ、とは言いたい気もするけど(笑)